面接を受ける前に、事前に応募先へ履歴書や職務経歴書を郵送することがあります。その際には「送付状」を添えて送るのがマナーです。
送付状には「時候の挨拶」を書くと印象がよくなりますが、どんな言葉を書けばいいのかわからない人も多いのではないでしょうか?
そこで今回は、送付状で使う時候の挨拶を、月ごとにご紹介します。
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受付嬢に受かる【履歴書・送付状・封筒】の書き方マニュアル
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ビジネスメールや文書の冒頭で、「◯◯の候」という言葉を目にしたことはありませんか?これは「時候の挨拶」と言い、手紙や文書で使われる相手を気遣うための季節の言葉として使われています。
季節によって適した挨拶があるため、その月に合った表現を使う必要があります。
時候の挨拶は必ずしもないといけないわけではありませんが、書いた方が一般常識やビジネスマナーがあると判断されるでしょう。相手を気遣うための挨拶でもあるため、丁寧さが伝わり好印象を与えることもできます。
履歴書を応募先に送る際には送付状を添えますが、送付状に時候の挨拶を書くと、評価が高くなるでしょう。
時候の挨拶には、「口語調」と「漢語調」の2つがあります。口語調は、「新年早々、お忙しい日々をお過ごしかと存じます」「厳しい暑さが続いておりますが、いかがお過ごしでしょうか」などの、話し言葉のような挨拶です。
漢語調は、「残暑の候」「師走の候」などの簡潔に表現した挨拶を指します。
時候の挨拶を書く時は、送る相手に適した挨拶を使いましょう。
時候の挨拶を書く時は、書き方の流れがあります。
まず文の最初には、「拝啓」「謹啓」などの「頭語」を書きます。次に、「時候の挨拶」を書いたら本文を書きます。最後に、時候の挨拶と関連する「結びの挨拶」を書いて、「敬具」「謹白」などの「結語」で締めるのが書き方のマナーです。
<送付状の時候の挨拶例文>
拝啓 紅葉の候、貴社ますますご発展のこととお喜び申し上げます。
〜本文〜
ぜひご検討いただき、面接の機会をいただけますと幸いに存じます。
何卒よろしくお願い申し上げます。
敬具
・初春の候
・寒冷の候
・新春の候
・厳冬の候
・まだ来ぬ春が待ち遠しく
・例年より寒さが身に染みる今日この頃
・良いお年をお迎えになったことと存じますが
・立春の候
・残雪の候
・晩冬の候
・梅花の候
・余寒厳しい毎日が続いておりますが
・梅のつぼみも膨らみ始め、春の訪れが近いことを感じます
・早春の候
・春雪の候
・春分の候
・春色の候
・寒さの中にも、春の気配を感じる頃となりました
・春分を過ぎ、日に日に春めいてまいりました
・春の日差しがうららかな季節となりました
・桜花の候
・陽春の候
・春日の候
・麗春の候
・桜の花が咲き誇る時期となりましたが
・ようやく春めいてまいりましたが
・春の日差しが暖かいこの頃
・桜の便りが聞かれるようになりました
・青葉の候
・立夏の候
・初夏の候
・新緑の候
・新緑のまぶしい今日この頃
・青葉が美しい季節となりましたが
・穏やかで過ごしやすい季節となりましたが
・清々しい青空が心地よい季節となりましたが
・初夏の候
・梅雨の候
・入梅の候
・薄暑の候
・紫陽花の色づく今日この頃
・梅雨冷えが肌寒い季節ですが
・梅雨明けが待ち遠しい今日この頃ですが
・梅雨空の続く毎日ですが
・盛夏の候
・酷暑の候
・猛暑の候
・梅雨明けの候
・梅雨明けも近づき夏本番も迫ってまいりましたが
・厳しい暑さが続いておりますが
・毎日猛暑が続いておりますが
・暑中お見舞い申し上げます
・晩夏の候
・残暑の候
・納涼の候
・立秋の候
・残暑が続いておりますが
・連日暑い日が続いておりますが
・厳しい暑さの続く今日この頃
・残暑お見舞い申し上げます
・初秋の候
・新秋の候
・秋分の候
・秋晴の候
・秋らしく過ごしやすい季節となってまいりましたが
・厳しかった夏の日差しも秋風とともに和らいできましたが
・9月というのに残暑が続いておりますが
・少しずつ秋の気配を感じるようになった今日この頃
・中秋の候
・紅葉の候
・秋冷の候
・秋晴の候
・さわやかな秋晴れの日が続いておりますが
・秋の訪れを感じる季節となりましたが
・木の葉もすっかり色づき始めた今日この頃
・秋の深まりを感じる時期となりましたが
・紅葉の候
・晩秋の候
・落葉の候
・深秋の候
・秋の終わりを感じる季節となりましたが
・寒さが増してきた今日この頃
・冬の兆しを感じる時期となりましたが
・落ち葉散りゆく季節ですが
・師走の候
・歳晩の候
・霜寒の候
・初冬の候
・本格的に寒さの厳しい季節となりましたが
・今年も残すところあとわずかとなりましたが
・寒さが肌にしみる今日この頃
・何かと気忙しい季節となりましたが
送付状は、履歴書を応募先に郵送する際に必要です。郵送する時は履歴書と職務経歴書などの書類をまとめて送ることになりますが、送付状は書類の一番上に添えるようにしましょう。
送付物の内容を把握するための書類なので、開封した時にすぐに確認できるように配慮する必要があります。
送付状は、A4サイズの用紙に簡潔にまとめるようにしましょう。送付状には、時候の挨拶と応募に至った経緯や理由を簡潔に書き、送付物の内容を記します。担当者と自分の名前を書くことも忘れないようにしましょう。
もし書き間違えた場合は、修正するのではなく新しく書き直すのがマナーです。
①年月日
②宛先
③自分の連絡先
④冒頭のあいさつ文
⑤応募の経緯
⑥志望動機や自己PR
⑦締めの言葉
⑧同封書類一覧
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受付嬢に受かる【履歴書・送付状・封筒】の書き方マニュアル
送付状は応募先に履歴書や職務経歴書を送る際に必要になるため、丁寧かつ簡潔にまとめることを意識しましょう。送付状がないからといって、採用の合否に影響することはありませんが、用意した方が印象はよくなります。また、時候の挨拶も書くと「常識がある人」と判断されるため、さらに好印象を与えることができるでしょう。
送付状を書く際のご参考にしてみてくださいね。