受付の仕事に転職するためには、何から始めればいいのかわからない人も多いのではないでしょうか?
転職活動を始める前に、手順や手続きなど、様々なことを把握しておく必要があります。
今回は、受付の転職活動の流れや進め方を詳しく解説します。
INDEX
まずは転職活動の流れを知る必要があります。現在、まだ働いている状況なら、退職を申し出る時期や必要な手続きなども把握しておきましょう。
転職活動を始める時には、どんなことをやらなくてはいけないのか、また履歴書や職務経歴書などの準備も必要になるため、事前にスケジュールを考えておくと安心です。
そもそも企業側が転職者に求めることは、「即戦力」となる人材の確保です。入社したらすぐに活躍を見込める人の方が、採用に有利になります。
そのため転職活動の面接では、応募先で活かせる経験やスキルをアピールすることがポイントです。また、今の環境よりもステップアップできる仕事や職場でなくてはいけないため、必ず企業研究を行いましょう。
自己分析とは、「自分の強み」や「経験・スキル」をもとに、自分のことを深く掘り下げる作業のことです。自己分析を行うと、自分の適性や活かせることが明確になるため、転職活動の最初に行いましょう。
転職活動で必要になる書類は、「履歴書」と「職務経歴書」です。自分の経歴や職歴、スキルなどをアピールできる大切な書類なので、丁寧に書きましょう。
転職の面接は、「書類選考→一次面接→二次面接→最終面接」が一般的な流れです。面接のステップが上がるにつれて、面接官や質問される内容が変わることもあるため、臨機応変に対応できるように面接対策は入念に行いましょう。
何社か応募をする時は、面接スケジュールは余裕を持って組むことが大切です。
内定が決まったら、入社する意思を応募先に伝えます。その後、条件の交渉や入社日の調整を行いましょう。
退職の意思は、遅くても1ヶ月前までには上司に伝える必要があります。現在の仕事の引き継ぎや退職の手続きなどがあるため、内定がもらえたら早めに伝えましょう。
円満に退職するためには、最後まで気を抜くことなく働きましょう。同僚や上司への挨拶も忘れずに行います。
また、事務手続きも必要になるため、健康保険証や社員証の返却、転職先で必要になる源泉徴収票の受け取りなど、やるべきことをリストアップしておくと安心です。
退職から入社までの間は、新しい職場で働くための準備期間です。入社の手続きに必要な書類を揃えたり、応募先についての知識を深めたり、入社に向けての準備を行いましょう。
自己分析は、自分の強みや、これまでの経験で学んだことや頑張ったことを見つける作業です。自己分析をする時は、マインドマップや分析シートを用いて行うとわかりやすいため、転職活動の一番最初に取り組みましょう。
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入社後に後悔しないためには、会社情報を集めて企業研究を行う必要があります。企業研究では、社風、勤務条件、福利厚生などを調べて、何社かで比較をします。
企業受付の場合、大企業か中小企業かによっても、仕事内容や求められるスキルが異なります。また、事業内容によっては語学力が必要だったり、専門的な知識が必要になったりすることもあるため、入念に調べるようにしましょう。
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目指したい方向性が定まったら、求人をチェックしましょう。自分の希望する企業の求人があれば、募集要項をよく読んでから応募をします。
これまでの経験や、スキルを活かせる求人を選ぶことがポイントです。
応募をしたら、履歴書と職務経歴書を作成します。転職では、これまでの職歴や実績をまとめた職務経歴書も必要になります。
面接対策では、実際の面接のやりとりを想定したシミュレーションを行いましょう。面接官の質問に対してどのように回答するかを考え、実際に口に出して練習すると落ち着いて面接を受けることができます。逆質問もいくつか考えておくと安心です。
面接では、履歴書に書いた志望動機と一貫性のある回答を心がけましょう。具体的なエピソードや実績を交えて伝えると効果的です。
また、身だしなみや立ち居振る舞い、言葉遣いなどもチェックされているため、面接対策は入念に行いましょう。
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内定が決まると、応募先企業から「内定通知書」と「労働条件通知書」が発行されます。内定通知書が届いたら、労働条件や契約内容を確認して、「内定承諾書」にサインをして1週間以内に返答をするのがマナーです。
また、現在の仕事を退職してからでなければ入社できないため、入社日は余裕を持って調節するようにしましょう。
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退職を伝えるタイミングは、内定が出てからにしましょう。退職するためには、引き継ぎをしたり各種手続きをしたりと、やるべきことが多いため、余裕を持ったスケジュール管理をすることが大切です。
退職を希望する2〜3ヶ月前に伝えると、円満に辞めることができます。
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退職する時は、職場のお世話になった人たちへの挨拶をしましょう。また、会社で使用していた制服や社員証、名刺や書類などがあれば、それらを全て返却します。健康保険証も転職先のものに切り替わるため、忘れずに返却してください。
また、退職時に会社からもらう書類がいくつかあります。「年金手帳」は会社で保管していることが多いため、退職時に受け取るようにしましょう。「源泉徴収票」は、所得税の年末調整で必要になる書類で、転職先に提出をしなくてはいけません。「雇用保険被保険者証」は、会社から受け取って転職先に提出するまで、大切に保管しておきましょう。
入社するまでの期間は、転職先の知識を深めたり、転居が伴う場合は引越しや各種手続きを
したりと、できる限りのことをやっておきましょう。働き始めてからは忙しくなるため、今のうちにできることを探して、準備期間を有意義に過ごすことが大切です。
入社日は、遅刻することのないように時間に余裕を持って行動し、持ち物や身だしなみのチェックをして、元気よく出勤しましょう。
転職活動がうまくいかない時は、自己分析を一からやり直しましょう。自分自身を客観視できていなかったり転職活動の軸がブレていたりすると、面接がうまくいかずに落ち続ける原因になるからです。
自分を再度見つめ直すことで、転職活動の方向性が見えてくるでしょう。
面接に落ちる原因は、企業研究が正しくできていない可能性があります。応募先をもっと掘り下げて調べたり、口コミや企業の実績まで目を向けてみたりと、リサーチを入念に行うことがポイントです。
そうすると解像度が上がり、自分の目指すべき働き方やマッチする会社が把握でき、転職活動の軸も定まるでしょう。
転職先に求める条件が非現実的だったり、現状では難しい条件だったりすると、いくら転職活動をしていても空回りしてしまうだけ。自己分析や企業研究を行った上で、もっとも優先したい条件を考え、その条件を基準に転職先を探しましょう。
それでも自分に合う企業が見つからない場合は、再び条件の見直しをするか、転職エージェントを利用して、プロのサポートを受けるのが効率よく進めるコツです。
面接対策が十分にできていないと、いくら面接を受けても落ち続けてしまいます。面接対策では、受け答えのシミュレーション以外にも、立ち居振る舞い、言葉遣い、身だしなみなど、気をつけるべきことがたくさんあります。
何社受けても面接に落ちる人は、面接対策を入念に行いましょう。
受付の仕事は、主に20〜30代の女性が多く活躍しています。明確に年齢制限を設けていることは少ないものの、比較的若い世代の方が採用されやすいでしょう。
ただ、受付の種類によっては年齢よりも、経験や実績を重視するところもあります。
受付に、学歴は問われません。高卒以上であれば採用されるケースがほとんどなので、学歴をコンプレックスに感じている人でも挑戦することが可能です。
ただ、大企業の受付の場合は大卒が条件になることもあるため、応募条件を事前に確認しておくことをおすすめします。
受付は未経験でも働けるため、異業種から転職する人もいます。受付に必要なスキルは、基本的なビジネスマナーとコミュニケーション能力なので、社会人経験がある人なら問題なく働けます。
未経験者は、前職で身につけたスキルや活かせる強みを積極的にアピールしましょう。
・ビジネスマナー
・接遇スキル
・コミュニケーション能力
・事務処理能力
・秘書検定
・TOEIC
・英検
・ビジネス実務マナー検定
・医療事務
・MOS(マイクロソフト オフィス スペシャリスト)
【関連リンク】
企業受付の仕事内容・適性・マナー・年齢・学歴など
転職活動をする時はやるべきことがたくさんあって大変ですが、一通りの流れを把握して、順番に進めていくことがポイントです。憧れの受付の仕事に就くためには、事前の準備と面接対策を入念に行うようにしましょう。