受付では、内線電話というものがあります。内線電話は社内で使用する電話のことですが、無人受付の場合は来訪者から内線電話がかかってくることもあります。その場合、どのような対応を行えばよいのでしょうか?
今回は、受付の内線電話の取り方マナーについてご紹介します。
内線電話は、社内間での連絡を行うために使われる電話のことです。他部署に電話をかけたり、受付が担当者に取り次ぎを行うために内線電話が使用されます。
また、会社のエントランスに受付を配置していない場合は、内線電話が置かれており、来訪者はその電話で呼び出しを行います。
来訪者から内線電話がかかってきた時は、「はい、◯◯社の◯◯(名前)です」と電話に出ます。来訪者の名前や用件を正しく聞き取り、「担当者にお繋ぎいたしますので、少々お待ちください」「お待ちしておりました。中へお入りください」と、状況に応じた対応を行いましょう。
3コール以内に取ることがマナーですが、もし取ることができなかった場合は「大変お待たせいたしました」とお詫びの言葉を付け加えてから出るようにします。
来訪者には、アポがある人やアポなしで突然訪問してくる人もいます。また、面接で訪れる人もいるため、受付の内線電話では「誰が何の目的で来訪したのか」を、しっかり確認するようにしましょう。
内線電話を取る時は、電話でのやりとりになるため、声のトーンや言葉遣いに気をつけましょう。声のトーンはやや高めを意識し、早口にならないようにします。
また、外部からの来訪者に「◯◯部長はいらっしゃいますか?」と聞かれた際に、「◯◯部長は…」と役職をつけて答えるのはNG。その場合は、上司だとしても身内にあたるため「◯◯ですね、少々お待ちください」と呼び捨てにするのがマナーです。
ビジネスシーンにおける電話では、「もしもし」という言葉は使いません。「はい、◯◯会社の◯◯です」と会社名と自分の名前や部署名を言うのがマナーです。
来訪者からの内線電話を受けた際に、相手が取引先や関わりのある人物だった場合は、「いつもお世話になっております」という言葉を付け加えると、丁寧な対応になります。
来訪者から担当者に取り次ぎをしてほしいと言われた時は、相手の名前を確認した上で「◯◯様ですね。◯◯にお繋ぎいたしますので、少々お待ちください」と伝えてから、保留または転送をして、担当者に取り次ぎを行います。
もし、取り次ぎを行うことができない場合は、「申し訳ございません。ただいま◯◯は席を外しております」「差し支えなければご伝言を承ります」と伝え、誠意を持って対応するようにしましょう。
内線電話の取り次ぎはいくつかパターンがあるため、慣れるまでは難しく感じるかもしれませんが、相手の名前と用件を正しく聞き、丁寧に対応することを意識しましょう。アポがある場合は、誰が何時頃にどのような目的で訪れるかが把握できていますが、アポがない人やイレギュラーな対応が求められることもあります。そのような時も、落ち着いて対応ができるようにしましょう。
内線電話の対応ができるようになると、ビジネスシーン全般における電話対応のスキルも身につけることができます。ぜひポイントをおさえて、丁寧な電話対応を目指しましょう。