受付は華やかなイメージがありますが、その理由の一つが「笑顔」だと思います。来訪者を笑顔で迎え、感じの良い応対をすることが受付の仕事のため、華やかな印象があるでしょう。ただ、おもしろくもないのに笑うことに抵抗がある人や、笑顔を作るのが苦手な人もいるのではないでしょうか?
今回は、そのような方でも自然体の笑顔を作るためのポイントをご紹介します。
受付では来訪者の応対が主な業務となるため、たくさんの人とやりとりを行います。その際に、受付が無愛想だったら来訪者はどう感じるでしょうか?気分を害するどころか、その企業に対する印象も悪くなるため、イメージダウンにもつながります。
受付は企業の顔としての自覚をもち、来訪者をおもてなしする気持ちで応対するのが基本です。そのためには笑顔を絶やさず、愛想よく応対する必要があるのです。
受付カウンターは、来訪者がすぐに受付だと把握できる入り口付近や、目立つ所に設置されているため、人の視線が集まりやすい場所にあります。そのため、受付は常に多くの人に見られている意識をもたなくてはいけません。
笑顔以外にも姿勢や所作などにも気を配り、一流の応対が求められます。
笑顔というと口をにっこりさせて笑うものですが、それだけではなく目も笑うように意識しましょう。目をキュッと細めると自然な笑顔になるため、やさしい印象を与えることができます。
受付では常に笑顔をキープしないといけないので、どうしても表情筋が固くなってしまいますが、休憩中にマッサージをしたり表情筋をほぐして、自然な笑顔を作れるようにしましょう。
口角が上がって上の歯が見える状態が理想的な笑顔です。この際も、表情筋を使って頬から口角を上げるイメージで笑うようにすると、好感を与えることができるでしょう。
応対をしていない時は、歯を見せて笑う必要はありませんが、口角を上げて微笑むように心がけることが大切です。
笑顔を作ろうとすればするほど、緊張してぎこちない笑顔になりがち。こわばった表情では、来訪者にも不安や自信のなさが伝わってしまい、また機械的な応対になってしまいます。
そのため、まずは深呼吸をしてリラックスすることを意識しましょう。すると表情筋もほぐれて、自然な笑顔になることができます。
来訪者と最初にやりとりを交わす時は相手の目を見て、笑顔で応対するようにしましょう。常に口角を上げて、愛想よく応対するのが基本です。表情筋をはたらかせて笑顔をキープしながら、ハキハキとやりとりを行いましょう。
受付は笑顔が基本とはいっても、状況に応じて表情を変化させる必要があります。来訪者からクレームを受けた時は、お詫びの気持ちを示すためにも笑顔は控えて、精神誠意、丁寧な応対をしなくてはいけません。
また、真面目な話をする時も笑顔でいるとヘラヘラしていると思われてしまうので、その際は笑顔は抑えて声のトーンも落とすようにしましょう。
受付は多くの人に見られる仕事のため、表情に関して気を配る必要があります。笑顔をキープすることは慣れないうちは苦労するかもしれませんが、働いているうちに徐々に自然体の笑顔を作るコツを習得することができるはずです。
表情筋のトレーニングやマッサージなどのケアも行い、好感をもたれる応対を目指しましょう。