華やかなイメージのある受付。仕事も簡単そうで「やってみたい!」と思う人も多いでしょう。ただそのイメージだけで受付の仕事を始めるのは要注意!事前に受付の仕事の大変な部分を知っておくことも大切です。
「そんな疲れる仕事ならやめておこう……」とネガティブになってしまったかもしれませんが、ご安心を。ストレス発散の方法も教えちゃいます。
今回は受付の仕事の疲れる理由と、ストレスがたまった時の対処法をご紹介します。
受付業務は楽そうなイメージを持つ人もいると思いますが、実際は気を遣うことが多く精神的に疲れる仕事です。また基本的に受付のスペースに立ちっぱなしか座ったままの状態になるため、長時間同じ姿勢でむくみやすいといった悩みを抱える人もいます。
さらに受付は1〜2人と少人数のスタッフしか配置されません。そのため自分のタイミングで休憩をとったりトイレに行くことは難しく、拘束感にストレスを感じることもあるでしょう。
受付をしていると理不尽なクレームを受けることもあります。どうしようもないことや、明らかにこちらのミスではない場合でも、とにかくクレームをつけてくる人もいるもの。
そんなことは慣れっこだと割り切っていたとしても、一人の人間なので、精神的に負担を感じてしまうことにより、どっと疲れが出てしまいます。
受付事務は来客対応をすればいい、というのは大間違い。たしかに受付は来客対応が中心ですが、その辺の接客業とはレベルが違います。特に企業受付やホテルの受付、高級なショールーム受付では、ワンランク上のおもてなしや接遇マナーが求められます。
言葉遣いや身だしなみ、立ち居振る舞いにいたるまで、細かな部分にも気を遣うので、これらのことを学ぶための研修を受けることも多いです。
また来客対応以外にも、電話応対、会議室の予約、データ入力、ご案内などの業務もあり、想像よりも忙しい仕事内容だと思っておいた方がよいでしょう。
一連の仕事の流れを覚えて慣れることが、まず第一に疲労を感じにくくするポイントです。受付の仕事を始めたばかりの頃は、気疲れやストレスによって疲労を感じやすいですが、ある程度経験を積んでしまえば、そのような疲れも気にならなくなります。
新人の頃は、来客対応マニュアルをしっかり覚えて家に帰ってからもシミュレーションをして、何度も練習をしましょう。そうすれば次第に自信もつき、仕事で緊張することもなく、落ち着いて対応ができるようになります。
人と接することが多い受付では、「この人はいつも嫌味を言ってくる」「せっかちな人だからストレスがたまる」など、なにかと不快な気持ちになる場面も多いもの。ただそんなストレスを全て抱えるのは、精神衛生上よくありません。
もちろん自分に落ち度がある場合は反省をして改善しなくてはいけませんが、それ以外の場合は受け流すことも大切です。スルースキルを身につければ、嫌なことがあっても「気にしてもしょうがない」と割り切ることができます。
効率よく仕事を終わらせることができた日は、とても清々しく疲れも感じにくいと思います。そのためにはタスク管理をすることがポイント。
受付は基本的にルーティン業務なので、突発的な仕事を依頼されたり、日々やることが違う仕事ではありませんが、「出勤したらこの作業をやっておく」「お昼休憩前には事務作業を終わらせる」と自分なりにタスクを決めておくと、効率よく仕事を進めることができます。
そうすることで結果的に疲れやストレスも感じにくく、仕事も終わらせることができるので、気持ちの切り替えもしやすいでしょう。
勤務中は疲れを感じても、我慢をしてなんとか乗り切らないといけません。ただ一日の終わりまでその我慢をするのは辛いので、休憩時間を利用してリフレッシュすることがおすすめです。
ヒールを脱いで足をマッサージしたり、おいしいランチを食べに行ったりと、短い休憩時間を有効に使って、疲れをためないように意識しましょう。
受付の仕事でたまったストレスは、同じ仕事仲間に聞いてもらうのが一番です。相談相手になってくれる同僚や、経験豊富な先輩に話をして、日頃の愚痴を聞いてもらいましょう。良いアドバイスをくれたり、共感してもらえることでスッキリできるはずです。
受付の仕事のメリットは、残業がないこと。基本的に定時で帰ることができるので、そのあとは自分だけの時間です。
趣味の時間に費やしてもいいですし、早く家に帰ってリラックスするのもいいでしょう。どんなことでもいいので仕事終わりの楽しみを見つけると、毎日の仕事を頑張ることができ、疲れをリセットすることにもつながります。
受付の仕事は楽そうにみえますが、案外疲れることも多いのが現実。疲れを放置していると肉体的にも精神的にもストレスが蓄積され、仕事のモチベーションが上がらなくなってしまうことも。
そうなる前にこまめにストレス発散をして、疲れをためない努力をすることが肝心です。自分なりのリフレッシュ方法を見つけてみましょう。