受付は人と関わる仕事なので、接客業という認識があると思います。しかしおもてなしをするという意味では、「サービス業なのでは?」と感じる方も多いのではないでしょうか?
今回はサービス業と接客業の意味と該当する職業、受付の仕事について解説します。
サービス業とは「何らかのサービスを提供する業種」を意味しています。技術、知識、体験などを通して、無形のサービスの提供を行っている仕事です。
接客業は「サービス業の一種」であり、直接お客様と接したりおもてなしをする仕事のことを指しています。
職業の例をあげると、販売員、ホテルスタッフ、美容師、タクシードライバー、介護職員、塾講師、配達員などの仕事はすべてサービス業に含まれます。
受付もおもてなしをするというサービスを提供していることになるため、サービス業に該当します。受付といっても様々なジャンルがあるため、仕事内容は若干異なりますが、基本的にはお客様対応が中心です。企業受付なら来訪者を、医療事務なら患者さんを、インフォメーション受付ならお客様を、丁寧な対応でおもてなしをします。
受付業務以外には、電話応対や事務作業を行うこともあるため、一般的なデスクワークの知識やスキルがあると良いでしょう。
受付の仕事は未経験でも始めやすい仕事内容なので、コミュニケーション能力や最低限のビジネスマナーさえあれば、あとは働きながら経験を積んでいくことでスキルアップができます。
受付は顔が重要と思われがちですが、それよりも身だしなみや立ち居振る舞いを重視されます。清潔感のあるメイクや髪型を心がけ、気品のある立ち居振る舞いを意識しましょう。所作が美しければ、それだけで印象がかなりよく見えます。
また言葉遣いも気をつけなくてはいけない部分です。敬語を使うことは社会人としてのマナーですが、間違った敬語を使ってしまうと自分だけが恥ずかしい思いをするだけではなく、その企業や店の価値も下げてしまうことに。丁寧な口調で正しい言葉遣いができる人は、受付として高く評価されるでしょう。
受付ではイレギュラーなことが起きる場合もあり、そんな時でも落ち着いて対処できる人材が求められます。クレームを言われた時、忙しくて余裕がない時などでも、冷静な判断をして、臨機応変に対応ができる人は受付にふさわしい人物像です。
一日に何十人という数の人を対応する受付では、そもそも人と関わることが好きな人でないとストレスが蓄積されてしまいます。社交的で人と話すことが好きな人は、受付の仕事は天職と感じるかもしれません。
持ち前の明るさと人の心を動かす笑顔で、たくさんの方のおもてなしをして、受付として活躍することができるはずです。
受付はホスピタリティ精神が必要不可欠な仕事です。そのためには、先を読む力が必要になります。お客様対応をする場面で、「この方は何を求めているのだろうか?」という点を考え、先を読む行動ができると一流の受付といえるでしょう。
例えばデパートのインフォメーション受付で、赤ちゃんを連れた母親が抱っこ紐をしているのを見かけた際に、「ベビーカーの貸し出しを行っていますよ」ということをご案内するだけで、ワンランク上の対応ができます。
言われたことだけではなく常に先を読み、一人一人に合ったサービスを提供できることが、受付に求められている人材です。
受付はサービス業のため、お客様に一流のおもてなしを提供しなくてはいけません。お客様対応のマニュアルは完備されていることが多いですが、全てがその通りにできるとは限らないため、臨機応変に対応することが望ましいでしょう。
受付の仕事で培った経験やスキルは、今後の人生においても活かせることが多いです。受付の仕事に興味がわいた方は、ぜひご参考にしてみてくださいね。