受付の履歴書や面接では自分自身のことを、わかりやすく面接官に伝えなくてはいけません。その一つが「長所」と「短所」です。自分の良い部分と悪い部分を客観的に見る必要があるため、自己分析をするつもりでやってみましょう。
好感を持たれる長所と短所の書き方についてご紹介します。
受付の面接でよく聞かれる「長所」と「短所」は、そもそもどういった理由で質問されるのでしょうか?まずは応募者が「自分自身を客観視できているか」をチェックするためです。
仕事をする上で冷静さや分析力は必要不可欠な要素といえます。自分の長所と短所を理解している人材は、物事を冷静に考えて受け止める能力があると考えられるでしょう。
特に自分の性格に関しては、つい目を背けたくなるようなこと。ですが、どんなことに対してもしっかりと向き合うことができる人材は、仕事で訪れたチャンスを掴むことができ、ピンチに陥った際には克服する力があると判断されるでしょう。
応募者の長所と短所から、受付の仕事への適性があるかを判断する意味もあります。たとえば「人見知りで初対面の人とは話せない」という短所がある場合、一日に何十人〜何百人という人と接する受付の仕事には適性がないと判断される可能性が高いでしょう。受付の仕事に必要な経験やスキルよりも、まずは適性があるかどうかを面接官は知ろうとしています。
また、応募者の性格や人柄が、自社の雰囲気や社風にマッチするかを見極めるためでもあります。
受付の面接で好感を持たれる長所は、
・コミュニケーション能力がある
・誰とでも仲良くなれる
・責任感がある
・どんなことも真面目に取り組むことができる
・負けず嫌いで努力ができる
・好奇心が旺盛
などは受付としての素質があると判断されます。長所はポジティブな内容、仕事に活かせそうなこと、自分がアピールしたいことを伝えるようにしましょう。
反対に短所についてはネガティブな内容になる分、マイナスな印象で終わらせないことがポイントです。短所が「頑固な性格」だとしたら、「周りの意見を聞くことを意識している」というように、プラスの表現に言い換えたりどんな風にカバーしているのかをあわせて答えるようにしましょう。
例文①
「私の長所はポジティブな部分です。困難な状況に陥っても、どうすれば切り抜けられるか?ということを考えることができるので、自他共に認めるポジティブな性格だと思います。短所はなんでもポジティブに考えるがあまり、人に指摘された悪い部分や怒られた内容もあまり気にしないところがあります。そのようなことはまず反省をしてしっかり受け止め、改善するようにしています」
例文②
「長所は計画性がある部分、短所は心配性な部分だと思います。仕事でもプライベートでもまずは計画を立ててから効率よく動くことを目指したいので、日々のタスク管理や先々の計画を立てて実行することが得意です。反対に短所はもし失敗したらということを考えすぎてしまう、心配性なところです。最近は心配しすぎて不安になるのではなく、もしハプニングが起きても冷静に対処できる対応力が大切だと思い、落ち着いて行動するように心掛けています」
例③
「私は明るく社交的な性格ですが、短所は無理をしすぎてしまう部分です。前職では営業をしていましたが、周りからは人当たりが良いと言われることが多く、営業成績が社内で上位になったこともありました。特に初対面の相手とは笑顔で礼儀正しく接することを第一に考えておりましたので、そのような評価をいただけたのだと思います。ただ褒められるともっと頑張ろうという気持ちに火がついて、無理をしすぎてしまった経験もあります。自分のキャパを超えることを無理にやってしまうと、自分だけではなく周りにも迷惑がかかることがわかりました。求められることに全力を尽くしながらも、自分自身と向き合う時間を作ることを意識しています」
受付の面接では応募者のことをより深く知るために、長所と短所を聞かれることが多いでしょう。長所は自己PRとなることを、短所は弱みだけでなくプラスの表現を付け加えることがポイントです。あまり長々と話しても印象が良くないので、簡潔でわかりやすく、具体的なエピソードを交えながら答えるのが望ましいでしょう。