受付の正しい言葉遣いとは?押さえておきたいマナーについて

受付の正しい言葉遣いとは?押さえておきたいマナーについて
 
受付では正しく美しい日本語を話して来訪者をお迎えする役割があります。そこで必要になってくるのが「敬語」です。敬語は難しいイメージがあり、自信を持って話せるという人は少ないと思います。ですが社会人として恥をかかないためにも、正しい敬語の使い方をマスターする必要がありますよね。
そんな受付の仕事で役立つ、正しい言葉遣いについてまとめました。

 
 

 
 

1、敬語はそもそも何故必要?

 
敬語は日本ならではの文化の一つですが、そもそも何故使う必要があるのか考えたことはありますか?敬語は、相手に敬意を表すために使うものです。自分より目上の人や初対面の人と話す時、友達感覚のタメ口で話してしまっては失礼にあたります。特にビジネスシーンにおいて敬語を使うことはコミュニケーションを円滑に図るために欠かせないもので、社会人のマナーとして使うことが求められるでしょう。
受付の仕事の場合、来訪者の対応をする際に敬語を使うことは必須です。企業の品格や価値を落とすことのないよう、正しい日本語や言葉遣いを意識する必要があるでしょう。

 
   

2、敬語は難しくて自信がない人が心がけることは?

受付の正しい言葉遣いとは?押さえておきたいマナーについて
 

笑顔でハキハキと話す

慣れないうちは敬語を使うことに戸惑ったり、間違った言い方をしてしまうこともあるかもしれません。ただ敬語を使うことに自信がない人でも、笑顔でハキハキ話すことは忘れないようにしたいもの。いくら完璧な言葉遣いをしていても無愛想で機械的な対応では、受付として理想の姿とはいえません。
敬語が苦手でも相手の目を見て笑顔で対応することを心がければ、多少の言葉遣いのミスはカバーできます。もちろん間違いは直していく必要がありますが、受付の基本であるおもてなしの気持ちを意識することが大切です。

 

先輩の真似をする

ビジネスシーンで使う敬語や言葉遣いは難しいものが多く、うまくやりとりができないこともあると思います。新人の頃はまず最初に越えなくてはいけない壁といえるでしょう。
ですが誰でも始めから敬語を完璧に使える人なんていません。敬語やビジネスマナーの本を読み込んでいたとしても、いざ実践して使おうとするとなかなか難しいもの。
そんな時は一緒に働く先輩の真似をすることが早く習得するためのコツです。来訪者の案内の時やお待たせする時など、それぞれの場面でどのような敬語を使っているかを観察しましょう。まずは受付でよく使う敬語を覚えることが肝心です。

 
 

3、気を付けたい言葉遣いのマナーについて

受付の正しい言葉遣いとは?押さえておきたいマナーについて
 

バイト敬語にならないようにする

まだ社会経験が少ない学生がバイトをする時に使う、特徴的な言葉遣いのことを「バイト敬語」と呼びます。なんとなく丁寧な言葉に聞こえても実際は間違った言葉遣いであるため、勘違いしたまま使うことのないように気を付けなくてはいけません。
たとえば「〜のほう」「よろしかったでしょうか」「〜になります」などの表現は間違った言葉遣いです。敬語を話せると自信を持っている人でも、実は間違った言い方をしている場合があるので、まずは自分の言葉遣いを見直すようにしましょう。

 

二重敬語

二重敬語とは同じ意味を持つ敬語を重ねて使う、誤った表現のことです。「ご覧になられましたか」「おかけになられて下さい」「おっしゃられた」「お見えになられました」などは間違いで、正しくは「ご覧になりましたか」「おかけになって下さい」「おっしゃった」「お見えになりました」が適しています。
社会経験が豊富な人でも無意識に使っている可能性が高いので注意しましょう。

 

謙譲語と尊敬語を混同しない

敬語に苦手意識を感じる人は、謙譲語と尊敬語の使い分けを理解できていないことが多いでしょう。謙譲語は自分がへりくだった言い方をする際に使う言葉で、尊敬語は相手を敬う言い方をする際に使う言葉です。
間違いやすい例としては、
 
<謙譲語>       <尊敬語>
・伺う、参る     ・いらっしゃる、おいでになる
・弊社        ・御社、貴社
・拝見する      ・ご覧になる
・いたす       ・なさる、される
・申す        ・おっしゃる
 
これらは受付やビジネスシーンでよく使用される敬語ですが、謙譲語と尊敬語が混同して使うことのないように社会人のマナーとしてしっかり使い分けができるようにしましょう。
また自分より目上の立場の人であっても外部の人に伝える場合、「◯◯部長は」というように役職名で呼ぶのは間違いです。「◯◯は」「部長の◯◯は」という風に答えるようにしましょう。

 
 

4、まとめ

 
受付の正しい言葉遣いとは?押さえておきたいマナーについて
 
受付では正しい言葉遣いが求められるため、敬語は正しく使えるようにしましょう。早く上達するポイントは、受付でよく使用される敬語から覚えること。何度も繰り返して使っていれば、自然と敬語を話すことができるようになるでしょう。