受付の仕事は華やかなイメージがありますが、ストレスを感じる場面も多く、受付ならではの辛いこともあります。受付をしていて辛いと感じた時、どのように対処するべきなのでしょうか?
今回は、受付の仕事の辛い部分や対処法についてご紹介します。
受付は来訪者の対応を行います。企業受付であれば、来訪者の名前や企業名を聞いて、アポの有無を確認します。担当者に取り次ぎを行い、入館証が必要な場合はその手続きも行います。
来客対応は受付の基本業務なので、「企業の顔」として丁寧な対応と高いビジネスマナーが求められるでしょう。
受付は代表電話の対応を行うこともあるため、相手の企業名と名前、用件などを正しく把握して、社内の担当者に取り次ぎます。
来訪者を会議室や応接室にご案内したり、お茶出しを行います。立ち居振る舞いや所作に気を配り、丁寧な対応が求められます。
ご案内やお茶出しの際は、失礼のないように対応しなくてはいけないため、ビジネスマナーが必要になります。
企業受付では会議室の予約やスケジュール管理を行なったり、準備や後片付けなども担当します。同じ時間帯に予約が被ることのないように、スケジュール管理は慎重に行わなくてはいけません。快適に使用できるように、清掃や衛生面の配慮も行う必要があるでしょう。
受付の仕事は、来客対応がメインのルーティンワークになります。イレギュラーな対応をしなくてはいけない時もありますが、基本的には同じ業務を繰り返すだけなので、仕事に対してやりがいを感じにくいでしょう。
受付は仕事の頑張りを評価されにくいため、昇給や昇格がしにくい環境です。何年働いても給与が上がらず、同じ仕事内容をこなす毎日が続くと、受付の仕事を辞めたくなることもあるでしょう。
受付の雇用形態は派遣が多いため、ボーナスの支給がなく、キャリアアップを目指すことも難しいのが現実です。
受付は精神的な疲れを感じやすい仕事です。来訪者とのやりとりでは、一流の接遇マナーで対応しなくてはいけないため、非常に気を遣います。また、常に人に見られている意識をもつ必要があるので、所作や姿勢、表情や態度にも気を配るため、精神的なストレスや負担を感じ、気疲れする人が多いでしょう。
受付は若くてきれいな人が採用されることが多く、自分が年齢を重ねて周囲との年齢差を感じるようになると、働きづらさを感じることもあるようです。特に若い層が活躍している職場環境だと、年齢を気にしてしまうでしょう。
受付は、勤務中は受付カウンターに拘束されるため、その不自由さにストレスを感じる人もいるでしょう。特に一人で担当する時間帯は、自由に飲み物を飲んだりトイレに行くことも制限されてしまうため、多少の我慢が必要になります。
受付の仕事は好きでもやりがいを感じられなかったり、楽しさを見出せない場合、仕事内容や環境が自分に合っていない可能性もあります。その場合は、ジャンルを変えてみるのも一つの方法です。
受付は企業受付以外にも、クリニック、美容院やエステサロン、商業施設や百貨店のインフォメーション、ショールーム、ホテル、フィットネスクラブ、マンションのコンシェルジュなど活躍する場は多岐にわたります。同じ受付だとしてもジャンルによって仕事内容にも違いがあるため、視野を広げてみると自分に合った仕事を見つけることができるでしょう。
年齢的に受付の仕事に限界を感じたり、もっとやりがいのある仕事をしたい場合、受付で身についたスキルや経験をもとに、転職する選択肢もあります。
受付で身につくスキルは、接遇マナー、コミュニケーション能力、ビジネススキルなどがあります。例えば、秘書や事務職、接客業や販売など、受付の仕事を通して学んだノウハウや経験をもとに活躍できる仕事であれば、採用されやすいでしょう。
仕事のストレスを感じた時は、仕事以外のことに目を向けたり楽しみを見つけることが大切です。基本的に受付の仕事は、定時で帰ることができるため残業が発生することはほぼありません。
そのため、仕事終わりに買い物に行ったり友達とごはんに行くことができます。趣味や習い事など、自分磨きの時間にあてることも可能です。
受付のメリットである「残業がない」という部分を活かし、プライベートを充実させて日々のストレス発散をすれば、仕事にも意欲的に取り組めるようになるでしょう。
仕事で辛い時は、周囲に相談するのが一番です。信頼できる家族、友達、一緒に働く仲間、上司などに相談をして、解決する術をアドバイスしてもらいましょう。
派遣として働く場合は、派遣会社に相談をすると改善することもあります。どうしても今の職場が合わない時は、新たに派遣先を探してもらうことも一つの解決法なので、自分だけで抱え込まずに周囲に頼ることも大切です。
受付の仕事は、体力的に疲れるというよりかは、常に笑顔で来客対応をしたり気を遣う場面が多いため、精神的に辛さを感じることが多いでしょう。ストレスを感じやすい分、自分なりのリフレッシュをして、疲れを溜め込まないようにすることが重要です。
もし今の職場が辛ければ、転職やスキルアップを目指して新たなことにチャレンジするのも良いでしょう。