クリニック・病院受付は患者さんの受付業務が中心のルーティンワークです。業務がルーティン化されていると、どのようなメリットがあるのでしょうか?
今回はクリニック・病院受付のルーティンワークについて解説します。
そもそもルーティンとは、「日常的に同じ作業や行動を繰り返す定型業務」を意味しています。ルーティンワークは決まったことを繰り返すため、誰が担当しても一定の品質を保つことができます。突発的な業務は発生しないため、一通りのルーティンワークを把握したら、安定して取り組むことができるのがメリットです。
手順ややるべきことがマニュアル化されているので、効率よく時間が使えることもルーティンワークの特徴といえるでしょう。
クリニック・病院受付の主な仕事内容は、患者さんの対応です。来院した患者さんの受付をして、保険証や診察券の確認、問診票の記入をしてもらいます。診察後は、診察内容などをカルテに入力して会計業務を行います。お会計の際には患者さんを呼び、会計をして次回の予約が必要な場合はその対応もします。
またクリニック・病院受付では毎日行うものではありませんが、毎月のルーティンとしてレセプト業務を行います。患者さんは保険証を提示すると医療費を一部の負担のみで、診察を受けることができます。医療機関は残りの医療費を審査支払機関を通して、保険者に請求しなくてはいけません。レセプト業務はクリニック・病院受付の大切な仕事なので、責任を持って行う必要があります。
クリニック・病院受付では、保険証を忘れた、もしくは手続き中で、お会計が一時的に自費になる場合があります。また保険が適用されない自費診療の場合は、会計業務で間違いのないよう、慎重に対応をする必要があります。
そのほかにも患者さんからのクレームや問い合わせの内容によっては、想定外のことを聞かれることもあるため、その都度臨機応変に対応しなくてはいけません。
<メリット>
業務をルーティン化してしまえば、誰が同じ作業をしても一定のサービスやクオリティを保つことが可能です。そうすると作業効率が上がるため、無駄な作業をなくすことができたり、業務をスピーディーに行うことができます。
ルーティンワークのある仕事は、その仕事の経験がない人でも始めやすいメリットがあります。技術や経験が求められる仕事では、未経験者にとってハンデとなる部分が多いですが、クリニック・病院受付のような業務がマニュアル化されている仕事では、未経験者でも始めやすいでしょう。
クリニック・病院受付はルーティンワークなので、基本的に残業が発生することもありません。またプライベートな時間に仕事のことを考えたり、家に持ち帰って仕事をする必要もないため、オンとオフをきっちりと分けることができます。
ルーティンワークはマニュアル化されていることが多いので、ミスが発生しにくいメリットがあります。クリニック・病院受付の場合、患者対応のマニュアルがなければ、人によって対応の方法が違ったり間違った案内をしてしまうことも。
そのような対応の違いはクレームにつながってしまいますが、ルーティンワークとして対応が統一されていれば、ミスが発生することも少なくなります。
<デメリット>
ルーティンワークは一度覚えてしまえば、同じ作業の繰り返しになるため、安定して働くことができます。ただそのようなルーティンワークを苦手とする人にとっては不向きかもしれません。
単調な作業が苦痛に感じたり、刺激のある仕事をしたいと考える人には、クリニック・病院受付のようなルーティンワークの仕事には向いていない可能性があります。
ルーティン化された作業はとても効率が良く、ミスも防ぐことができる反面、マンネリ化しやすいことがデメリットです。
変更するべき点やバージョンアップするべき点があったとしても、ルーティン化しているとその点に気付けなかったり、改善するまでに時間を要してしまいます。またマンネリ化することで、仕事へのモチベーションが上がらないといった問題が発生しやすくなります。
クリニック・病院受付では患者さんの対応や業務についてはマニュアルがあることが多いので、未経験者でも安心してスタートできることが特徴です。コツコツと真面目に取り組むことができる人、仕事を長く続けたい人は、クリニック・病院受付で働いてみてはいかがでしょうか?